平成26年7月法語「雲雷鼓掣電 降雹澍大雲 念彼観音力 應時得消散」

梅雨に入って、じめじめした日が続き、先日、東京の三鷹・調布の

一部地域では、雹が大量に降り、多くの被害とともに、日常生活にも

支障をきたす事態となりました。

 

このニュースを見ていて思い浮かんだ言葉が今月の法語です。

この文章は『妙法蓮華経観世音菩薩普門品第二十五』(通称:観音経)

の一節です。

 

「黒雲がたちこめ、雷鳴が轟き、雹が降り、大雨が降るといった天災も

観音の力を念ずれば、すべて消散する。」という意味です。

 

地域によっては、雷がなるとこの一節をお唱えし、雷除けを祈願したと

言われています。

 

また、東京浅草の浅草寺では、7月9日・10日に本尊観世音菩薩の

縁日である「四萬六千日」が行われますが、この2日間だけ「雷除札」

が授与されます。

 

「雷除札」の由来は、江戸時代まで遡ります。落雷のあった農家で

「赤とうもろこし」を吊るしている農家だけが無事であったことから、

文化年間以後に「雷除」として赤とうもろこしが売られるようなり

ました。ところが、明治初年に不作が原因で赤とうもろこしの出店が

出来なかったことから、人々の要望により「四萬六千日」の縁日に

「雷除」のお札が浅草寺より授与されるようになりました。

 

このお札やお守りを見ていみると、今月の法語の一節が書かれています。

 

観世音菩薩を念じる功徳は、様々ですが、現在の私たちが恐怖に感じる

ことにまで、観世音菩薩は手を差し伸べてくださっているのです。

 

2ヵ月前の5月の法語も「念彼観音力」でしたが、この梅雨の雨で

感じた一節を今月は紹介しました。

 

                              合掌